ブロワとは

ブロワ（Blower）は、気体にエネルギーを与えて圧力を上げ、速度を増加させて送り出す装置です。

製造設備やクリーンルームなどに利用される大型のブロワや、各種機器や家電製品、パソコンなどに組み込まれる小型のブロワがあり、いずれも送風や冷却、排気・換気に使われます。

歴史的にごく初期のブロワには、鉄を精錬する際に送風装置として使われた「ふいご」があり、古代ローマや古代中国の文献にも登場します。人力で動かしていたふいごは、やがて水力を利用した仕組みが施され、効率的な送風装置として進化していきました。

そして近代に入り、蒸気や電気といった新たな動力源が登場すると、空気圧を利用したさまざまな装置が開発され、例えば蒸気機関車のエアブレーキや、自動ドアの開閉などにも利用されるようになりました。

そして今日では、ブロワやコンプレッサは、多様な産業分野において選別装置や搬送装置、加工装置、組立装置、包装装置などに組み込まれて活躍するだけでなく、コンピュータや家電製品といった電子機器にも組み込まれ、製品の小型化や高性能化に貢献しています。

コンプレッサ、ブロワ、ファン（送風器）の違いは、アメリカ機械学会（ASME：American Society of Mechanical Engineers）の定義によると、圧力比（吸入圧力に対する吐出圧力の比率）により次のように分類されています。

このことからも分かるように、ブロワはファンとコンプレッサの中間的な位置づけにあります。

ブロアはさまざまな種類に分かれますが、ASPINAでは遠心式のブロワを提供しています。主に多翼型とターボ型の製品を扱っています。

多翼型

ターボ型

施設・設備などに組み込まれる例

製品の一部品として使われる例

ブロワの開発には、モータやファン、ケーシング、回路などを細かく分析して、性能損失を正確に把握することが大切です。ASPINAでは、長年のブロワの開発を通じて培った技術を基に、モータを含めたファンの性能向上・最適化はもちろん、さらなる小型軽量化や長時間駆動、静音化・低振動化を実現しています。
ASPINAのブロワは、製品設計の自由度を高めるだけではなく、コストダウンにも貢献します。カスタマイズにも柔軟に対応していますので、ぜひ、お気軽にご相談ください。