AMR活用ガイド:簡単QRコードでAMRを運用
パソコンを使わずに操作する製造現場向け自動搬送ロボット
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QRコード/2次元コード
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PCレス指示
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パソコンを持ち込めない製造現場
QRコードを活用したAMR運用の効率化と柔軟性向上
製造現場でAMRに行き先を指示する際の課題
作業者がパソコンの操作に慣れていない場合、パソコンを使用した複雑なAMRの行き先指示が負担になります。作業者によっては画面上の文字が小さく、操作ミスが発生する可能性もあります。
一方、セキュリティの関係でパソコンやタブレットの持ち込みが制限される製造現場では、AMRの操作が現場で行えず柔軟に運用を指示・変更することが困難です。
時間指定プログラムで運用する際の課題
また、あらかじめ組まれた時間指定プログラムでAMRを運用する場合、サイクルタイムのズレや生産ラインの予期せぬ停止により荷物を積み下ろしするタイミングが合わなくなることがあります。そのため、こうした事態に備えて待機時間を長め設定する必要があり、AMRの稼働効率の低下につながっていました。逆に、待機時間の設定を短くしすぎると、荷物の積み下ろしが間に合わず、生産ライン全体に支障をきたす場合もあります。
AspinaAMRはパソコン不要で簡単なQRコード操作
AspinaAMRはこれらの課題をQRコードを利用することで解決しました。作業者は行き先を指示するQRコードをAMRに読み取らせるだけで指示が完了するため、パソコン操作が苦手な人でも直感的で簡単にAMRを操作できるようになります。これにより、画面上の文字が見えづらくパソコンの操作が難しいといった問題や、誤入力によるトラブルを防ぐことができます。さらに、QRコードを用いたシンプルな操作のため、作業者は指示を出す際のストレスが少なく、迅速かつ正確にAMRを操作できるようになります。
また時間指定プログラムでは搬送タイミングが合わなくなる運用上の課題も、作業者がQRコードをAMRに読み取らせて行き先を指示することで、柔軟に調整できるため解決できます。
AspinaAMRのQRコード操作は、単純な指定位置移動の指示だけはでなく、搬送プログラムを指示することで複数のタスクを実行させることも可能です。そのため、異なる生産ラインや時間帯などに応じたQRコードを用意することで、柔軟なAMR運用が実現します。
簡単QRコード運用の効果
QRコードを活用したAspinaAMRの運用は、従来のパソコン操作による煩雑さや誤操作のリスクを大幅に軽減し、簡単にAMRを制御できるようになります。また、リアルタイムでの柔軟な行き先指示や複雑なタスクの実行が可能になるため、サイクルタイムの変動や生産ラインの停止などに対しても効率的に対応でき、AMRの稼働効率を高めることできます。このようにQRコードによるAMRの運用は、製造現場の生産性を高める効果的なソリューションです。
※ QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。