決め手はモータの変更だけではなかった。残された課題をクリアし機器をさらに小型化

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厨房機器メーカーE社様

幾度となく行った改良はもう限界?

「これ以上の開発は困難でした」と振り返られたのは、厨房機器メーカーE社でオーブンの設計を担当していたU様。E社の地元で外食チェーンを展開している大口の取引先から「今後は狭小スペースでの店舗展開を進める戦略があるので、限られたスペースでも多品種の調理に対応できるようにしたい」と要請された頃のことです。

外食業界では、都市部を中心に狭小スペースで店舗を構える需要が増加していました。『小型化・薄型化しても必要な性能を持つ厨房機器』というニーズはこれまでも多く寄せられており、E社でも継続的に開発を行ってきたところでした。

今回は、オーブンの小型化から着手することにしました。しかしながらU様は「部材の選定からデザイン設計に至るまで、これまで幾度となく改良を重ねて製品化してきましたが、それにも限界がある」と感じていました。

ところがE社の開発部門では、小型化に向けた改良に手をつけていなかった部分がありました。それは、ファンモータとその周辺です。

断念をしていたファンモータ部分の改良は実現できるのか

U様によれば、実はファンモータの小型化は、以前からおからの強い要望があったと言います。

E社の製品に搭載しているモータの多くは、予め定められた仕様で生産・販売される、いわゆる『カタログ品』でした。「取り引きのあるモータメーカーに相談をしたこともありました。しかし小ロットではカスタム対応ができないと断られた経緯もあり、ファンモータ周辺の改良は断念せざるを得ませんでした」(U様)。

また、E社の製品で主に使用していたのはACモータでした。小型化を実現するためにはDCブラシレスモータが有効であるとU様は聞いていました。従来のACモータより小型のDCブラシレスモータであっても、そのACモータと同等の回転数を得られるためです。しかし検討するための知識も不足しており、また外部から技術的なアドバイスを受ける機会もありませんでした。

そのような状況にあった頃、U様は知人の方から当社のことを聞いたそうです。小ロットでもカスタム対応してもらえたので相談してみてはどうか、と教わったと言います。

「目から鱗でした」

当社はE社を訪問して既存製品を見せて頂きながら、ファンモータを構成・駆動するモータと周辺機器の問題点を協議し、改良ポイントについてアイデアのご提案をいたしました。

最大の課題であった小型化・薄型化については、U様がお聞きになっていた通りDCブラシレスモータをご提案いたしました。加えて、モータだけでなくファンや回路との組み合わせなど、モータの周辺までを含めて小型化・薄型化を進めてはどうかとお伝えしました。

「モータだけでなくファンも替えるという提案は今まで受けたことがなく、目から鱗でしたね」とU様は振り返ります。

さらに、DCブラシレスモータは回転数の可変が容易なため、必要に応じた回転数に調整でき、製品の省エネにも貢献できることもご説明しました。「ASPINAは厨房機器業界に多くの実績があるという点も納得です」(U様)

開発期間も短く、小型オーブン開発に成功

またカスタム対応についても、企画数量をお聞きし、カスタム品として設計・量産できると回答いたしました。開発の目処が立ちそうだと判断したE社様は、すぐに開発プロジェクトをスタートさせました。

当社はファンの設計技術も保有していますので、DCブラシレスモータの開発に加えファンの設計も担当いたしました。そしてモータとファンの組み合わせによる細かな調整も対応いたしました。

プロジェクトは進行し、想定していた時期よりも早く小型のオーブンを開発することに成功しました。その新製品を導入した取引先の店舗からは「十分なスペースが確保できる!」と好評を得たそうです。

オーブンでの成功の後、U様は「この先は他の厨房機器にも展開していきたいと考えています」とお話くださいました。

課題

  • 店舗スペースの狭小化で、厨房機器は一層の小型化・薄型化が必要
  • 小型化を実現するためには『カタログ品』モータでは不十分
  • 小型化の決め手となるDCブラシレスモータも、知識に乏しく採用に二の足

対応

  • カスタム対応のDCブラシレスモータを採用
  • 『モータ』プラス『ファン』プラス『回路』での小型化を実現
  • モータとファンを同時に設計し最適な調整を行うことで開発期間の短縮

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