ASPINA ロボティクス向け「薄型化」モータ 新製品
<車輪駆動用薄型インホイールモータ>と<ロボット関節用薄型中空モータ>を開発

プレスリリース

2021年11月9日

ASPINA(シナノケンシ株式会社)(本社:長野県上田市、代表取締役社長 金子 元昭、以下ASPINA)は、「自動化」「省人化」「軽労化」に向けて開拓余地の多いロボティクス分野での総合的な価値提案のために、「車輪駆動用薄型インホイールモータ」および「関節用薄型中空ブラシレスモータ」の新製品2シリーズを開発しました。

ASPINAの標準品販売ブランドPlexmotionから11月中旬より販売受付を開始し、薄型ブラシレスモータは12月、インホイールモータは来年1月より、順次販売を開始します。

今回の新製品は、<ロボットの小型化>に応える「薄型化」モータで、すでに発表しているロボットハンドに加え、ロボティクス系のラインナップとして、顧客の選択の幅を広げる製品提案となっています。

「車輪駆動用薄型インホイールモータ」は、通常の車輪と同程度の幅のまま電動化を実現した「薄さ」と足回りを省スペース化できる「車輪との一体化」構造が特長。「関節用薄型中空ブラシレスモータ」は、業界トップクラスの「薄さ」と関節部をスリム化できる「大きな中空」構造が特長です。

なお、これらのロボット関連の新製品は、11月24~26日に開催されるメンテナンス・レジリエンスTOKYO 2021「第5回 自動化・省人化ロボット展」に出展いたします。

■ASPINAのロボティクス分野への総合的価値提案

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■ロボティクス向け駆動モータ(新製品)について

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◆ASPINA 薄型インホイールモータ 「CAIWシリーズ」の特長

高効率・耐久性の高いブラシレスDCモータを採用した電動ホイール(車輪)と専用ドライバを組み合わせ、ロボットや電動アシスト台車のバッテリー駆動に最適な車輪駆動ユニット<薄型インホイールモータ>を開発しました。

このASPINA 薄型インホイールモータ 「CAIWシリーズ」は、専用ドライバとの組合せによって、軽労化に寄与する<自律走行ロボット>の車輪駆動・制御から、人の動きに協調する<電動アシスト台車>の車輪駆動・制御まで、各種ロボットや運搬機器への組み込みユニットとして、いろいろなシーンで足回りの省スペース化の課題解決につながる提案が可能です。

薄型インホイールモータは、φ150ダイレクトドライブとφ200減速機+電磁ブレーキ一体型の2タイプを準備しており、11月中旬に販売受付を開始、来年1月に販売を開始します。

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1.高効率・高トルク・組み込み技術による「薄型化」と「車輪との一体化」

ASPINA 薄型インホイールモータは、φ200タイプでは幅128.5㎜、φ150タイプでは幅73㎜と、通常の台車の車輪と同程度の幅で、車輪の中にブラシレスモータを内蔵した薄型構造を実現し、足回りの省スペース化の課題解決につなげました。コア技術でもある高密度巻線技術と最適な磁気回路設計で、高効率・高トルクを可能にした結果、体積(厚み)を下げることができ、さらに機械設計やモータメカの擦り合わせ技術によって、車輪駆動部の薄型化を可能にしました。

2.最適な形状を追求したメカ設計による「高耐久性」と「安全走行」

高耐久性の面では、最適な形状と堅牢性を追求したメカ設計により、φ200タイプでは1モータ当たり250㎏、φ150タイプでは1モータ当たり180㎏の耐荷重を可能にしました。

また、安全走行の面では、防塵防滴仕様IP44により屋内外(建築現場などの半屋外)で利用可能です。さらにφ200タイプは、歯車機構と電磁ブレーキを内蔵しているため、電源喪失時でも車輪側でブレーキが作動するフェールセーフ機能を備えています。

CAIW-80BA Φ150インホイールモータ

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CAIW-200FA Φ200インホイールモータ

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製品展開用途例

電動アシスト台車 / 自律走行ロボット(搬送・サービス)

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薄型インホイールモータ仕様

モデル CAIW-80BA :  CAIW-200FA :
Φ150インホイールモータ Φ200インホイールモータ
サイズ 外径Φ150、幅73mm Φ外径Φ200、幅128.5mm
定格出力 80W 200W
定格トルク 4Nm 20Nm
定格速度 5.1km/h(180r/m) 3.6km/h(95r/m)
起動トルク 7Nm 30Nm
駆動電圧 DC36V DC24V
IPレベル IP44 * IP44 *
重量 3kg 7.2kg
許容ラジアル荷重 1800N最大 2500N最大
電磁ブレーキ

無励磁作動形

静摩擦トルク 5Nm *ブレーキ単品

ギヤ比 1/16.38
タイヤ材質 ウレタン ウレタン
タイヤ硬度 HS85 HS90-95

*口出線部除く

◆ASPINA 薄型中空ブラシレスモータの特長

ロボティクスで求められる小型化には、関節部分の薄型化も重要になりますが、<薄型中空ブラシレスモータ>は、業界トップクラスの薄型化(当社従来のブラシレスモータと比較して約50%)を実現し、産業ロボットから協働ロボットまで幅広い製品の小型化に活用できます。また、大きな中空構造を活かしてケーブル配線やエアチューブを通すことができるため、顧客の設計自由度を上げることにつながります。さらに、薄型中空ブラシレスモータと滑らかな回転を提供する専用ドライバを組み合わせたパッケージ提案により、ロボット用電源に適した駆動ユニットを提供できます。

薄型中空ブラシレスモータは、さまざまなロボットのおもに関節部への応用が可能で、<協働ロボット>ではケーブル配線やエアチューブの設置が容易です。<産業用ロボット>では直接動作にすることで、ベルト等メンテナンスが必要な部品を削減(メンテナンスフリー化)できます。<自律走行ロボット>では、関節部だけでなく車輪駆動部分の省スペース化が可能になります。

薄型中空ブラシレスモータは、50W・100W・150W+専用ドライバの3タイプを準備しており、11月中旬に販売受付を開始、12月に販売を開始します。

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1.業界トップクラスの「薄型化」を実現

ASPINA薄型中空ブラシレスモータは、コア技術でもある高密度巻線技術と最適な磁気回路設計で、高効率・高トルクを可能にした結果、体積(厚み)を下げることができ、薄型化を実現しました。当社従来のブラシレスモータと比較して約50%の薄型化(業界トップクラス)を達成しています。モータ長(厚み)は50Wタイプでは27.6㎜、100Wタイプでは33.9㎜、150Wタイプでは40.2㎜です。

2.大きな「中空構造」で顧客の設計自由度を上げる

大きな中空構造(中空径φ25.4)を使ってケーブル配線やエアチューブなどを通すことで、顧客の設計自由度を上げ、ロボットの動きを妨げずに機能を最大限に生かすことができます。さらにロボットの構造上必要な駆動部分(可動軸等)を、中空内部に通して直接動作できるようにすることで、ベルトなど余分な部品を削減することが可能です。

製品展開用途例

協働ロボット / 産業用ロボット / 自律走行ロボット(搬送・サービス)

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薄型中空ブラシレスモータ仕様

モデル CBA-50JHWC CBA-100JHWC CBA-150JHWC
定格出力 [W] 50 100 150
定格負荷 [N・m] 0.19 0.38 0.57
定格回転数 [r/min] 2,500
電源電圧 [V] DC 48V
モータ外径 [mm] Φ85
モータ長 [mm] 27.6 33.9 40.2
モータ質量 [g] 500 650 800
軸仕様 [mm] 外径Φ30 中空径Φ25.4

◆展示会情報

メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2021
「第5回 自動化・省人化ロボット展」

会期:2021年11月24日(水)~26日(金)
会場:東京ビックサイト 青海展示棟 Aホール
ブース番号:MA-012 (当ブースで出展いたしますので、ぜひご来場ください)



【ASPINAとは】

本件に関するお問い合わせ先 

シナノケンシ株式会社 広報担当 畑 典之
〒386-0498 長野県上田市上丸子1078
TEL:0268-41-1800(本社)090-1535-2214(携帯)/ E-mail:kouhou@skcj.co.jp

商品(ロボット関係)のお問い合わせは…
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Plexmotionサポートセンター
TEL:0268-42-1133 / Email:Plexmotion@skcj.co.jp