信州大学工学部・ASPINA・エプソンの相互教育連携
=6月から開講「ASPINA特別講義(先端産業論)」に190名受講=
プレスリリース
2022年5月25日
ASPINA(シナノケンシ株式会社)(本社:長野県上田市、以下ASPINA)は、信州大学工学部が学部生を対象として工学キャンパスにおいて2022年度から開講する、先端的な技術や将来の技術者として必要となる知見について企業の経営者・技術者から講義を受ける「先端産業論」の枠組みの中で、「ASPINA特別講義」(前期)を担当し実施します。
この「先端産業論」は、信州大学工学部において地域企業(ASPINAとエプソン)との連携によって新設された学部授業科目で、リスキリング教育を含む「相互教育/産学連携による人財育成」の構想を背景として生まれたものです。
概要
信州大学工学部は、この度、長野県の企業との連携を強化し、企業の技術者による学生への授業と工学部教員による企業内教育としてのリスキリング教育を相互教育として実施することで、地域の技術開発やものづくりに関する人材の育成に貢献する取り組みを新たに開始します。
包括連携協定によって共同研究などの連携活動を行っているエプソンおよびASPINAは、工学部生に対して2022年度に新設する「先端産業論」において、先端的な技術や将来の技術者として必要となる知見を学ぶ授業を行います。
工学部教員が担当する形で、企業内のリスキリング教育を実施することも計画中です。
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※「先端産業論」前期受講登録学生数は190名(工学部1学年は485名)であり、学生の関心が非常に高い授業となっています。
背 景 -包括連携協定を通じた相互教育-
信州大学工学部とASPINAは、SDGsの理念に基づき「協創」(相互の提案型による課題設定を通した共同研究)と「相互教育/産学連携による人財育成」(教育支援と人的交流)を目的とする包括連携協定を2019年6月に結び活動を進めてきました。
ASPINAは、信州大学工学部との包括連携協定を通して、共同研究のみならず、企業と大学の「相互教育」の取り組みを深めており、その連携によって地域に貢献する人材の育成を目指しております。こうした背景のもと、このたびの「先端産業論」での「ASPINA特別講義」開講に結びついたという経緯があります。
「相互教育」のうち、企業内の技術者向けリスキリング教育について
ASPINAの狙うDX関連市場への進出に向けた技術スキルを向上し、新しい価値を創出できるエンジニアを育成することを目標に「基礎制御工学」講義を実施。今年度以降も、引き続き「応用制御工学」講義や「データサイエンス」講義を計画しています。
「相互教育」のうち、学生向け講義実施の背景について
未来を創る「人」―ASPINAの「人」と「教育」についての考え方―
創業100年を越えたASPINAの歴史は変革の連続でした。絹糸紡績から精密モータへの事業転換、グローバル展開、オープンイノベーション活動など多くの変革があり、そこにはそれを実現した人々の姿がありました。
社会・企業を動かすのは最終的には「一人ひとりの人間」であり、その基本となるのが「教育」。ASPINAが「人」とともに進めている、変革の事業活動を共有することで、これからの未来を創る学生の皆様のお役に立ちたいと考えています。
「ASPINA特別講義」の内容
前期開講の「ASPINA特別講義(先端産業論)」は、工学部学生を対象に全8回(前期:6月~7月開講)を実施、対面授業(4回)とオンライン(4回)で構成されます。
講師陣は、ASPINA(シナノケンシ株式会社)から、金子元昭社長・金子行宏常務ほか、開発技術本部や各ビジネスユニットの責任者や技術者ほか十数人が、カリキュラムの講義・分野ごとに担当します。なお、「ASPINA特別講義(先端産業論)」への工学部学生の履修登録者数は約190人と高い関心が集まっています。
講師の実体験や事業の実例を織り交ぜ、企業ならではの奥深さや面白さを感じながら、学生の職業選択や就職活動に役立つカリキュラムを目指します。
→事業・技術戦略、実製品での技術の活用例、イノベーション活動など。
<講義タイトル>(計8回)
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「モタモタしてると負けちゃう。モーター市場での勝負の仕方!」
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「ニーズを捉えて強みを活かせ! 自分のコアコンピタンスを知ることから始めよう」
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「新しいこと創造しよう! 会社での新規開発の進め方」
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「スティーブ・ジョブスを生み出す仕組み? イノベーションの創り方、教えます」
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「モーター開発突破 file1 高級家電編」
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「モーター開発突破 file2 ロボットハンド・シャッターユニット編」
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「モーター開発突破 file3 医療機器編」
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「めくるめく生産技術の世界! その奥深さと魅力に迫る」
*プレス発表資料…添付のPDF発表資料をご参照ください。
*共同記者会見(信州大学工学部にて/信州大学工学部・エプソン・ASPINA)
日時 2022年 5月 25日(水)15時00分~16時00分
場所 信州大学 長野(工学)キャンパス (長野市若里4-17-1)
国際科学イノベーションセンター 2階セミナースペース
会見者
信州大学 工学部 学部長 天野 良彦 様
セイコーエプソン株式会社 執行役員 技術開発本部副本部長 細野 聡 様
シナノケンシ株式会社 代表取締役常務 開発技術本部本部長 金子 行宏
本件に関するお問い合わせ先
シナノケンシ株式会社 広報担当 畑 典之
〒386-0498 長野県上田市上丸子1078
TEL:0268-41-1800(本社)090-1535-2214(携帯)/ E-mail:kouhou@skcj.co.jp