ASPINAが自律走行搬送ロボット(AMR)を開発
製造現場の搬送省人化をサポート
~6月から試験販売開始~

プレスリリース

2021年6月2日

シナノケンシ株式会社

ASPINA(シナノケンシ)は、製造現場向けに搬送省人化をサポートする自律走行搬送ロボット(AMR)の開発について発表いたします。
ASPINAは、工場の工程間搬送の自動化に向けて、「短期導入(自動地図作成)」「ガイドレス(自律走行)」「小回りが利くボディと足回り」を実現した、現場思考で作った製造現場で使いやすい自律走行搬送ロボット(AMR)を開発しました。
同機にはSLAM機能*を搭載しており、工場内地図は実際の走行場所を走らせるだけで自動作成が可能。小回りの利く動きで狭い工程内にも簡単に入り込み、既存の組み立てラインでも使用できます。また、自動ドア等の周辺機器との連携を含め現場に合わせたアレンジも可能で、自社ラインに最適な形で搬送の自動化を実現します。レイアウトが頻繁に変わり、限られたスペースで作業者と搬送機器が共存する、日々動きのある生産現場や工程で役に立つ、製造業/工場向けの<ASPINAからの新しいソリューション提案>です。
*SLAM(Simultaneous Localization and Mapping):移動体の自己位置推定と環境地図作成を同時に行う技術の総称
ASPINA AMR」(通称)は、6月から試験販売開始、工場環境や使用条件等打ち合わせの上、製造リードタイムをとった後に工場に納品する予定です。

img-release-2021060201-01.jpg ASPINA AMR

◆搬送工程における課題

製造業において、部品納入から工程への部品配膳、完成品搬送等、搬送業務は必ず発生する付帯作業ですが、間接費用に計上されているところも多く、製品見積もりには含めにくいのが現状です。搬送の自動化を進めることで、コストダウンや生産性の向上につなげることができます。つまり、搬送自動化という省力化は、直接的な企業利益の向上に非常に有効な手段と言えます。

◆搬送自動化における課題

搬送自動化の手段として、AGVやAMR(下記の比較表を参照)が注目されています。しかし、製造現場は自動倉庫や完全自動化の工程と異なり、レイアウトが頻繁に変わります。限られたスペースで作業者と搬送機器が共存する、日々動きのある生産現場や工程では、次のような課題があります。

  • 導入するのに初期設定等で時間をかけられない(難しい設定はやりたくない)。
  • 工程変更でレイアウトを変えるたびに、AGV搬送用ガイドを引き直す手間がない。
  • 既存のライン通路が狭いため、入り込んで小回りの利く搬送機器がない。

  

AMRとAGVの違い <人との協働が可能なAMR><完全自動化に適したAGV>

Horizontal scrolling

Horizontal scrolling

AMR
(Autonomous Mobile Robots)
AGV
(Automatic Guided Vehicle)
走行方法 自律走行(ガイド不要) ガイド式(磁気テープ・ランドマーク等)
移動範囲 制限なし
(マップをもとに自動経路探索)
固定されたルート上のみ
障害物への対応 人や障害物を検知して回避
回避経路の自動探索
停止

将来の拡張性や柔軟性があるのはAMR
自律走行ができるAMRの場合、今までAGVでは対応が難しかった、少量多品種の製造ライン、レイアウトが頻繁に変わる工程、既存工場等にも導入が可能です。

◆「ASPINA AMR」(ASPINA 自律走行搬送ロボット)による課題解決

1.従来のAMRの課題

  • 多機能でアプリケーションの操作が煩雑
    設定する項目が多く、時間がかかる
  • サイズや動き等、導入したい現場に必要な条件が合わない

2.ASPINA AMRの特長

上記課題を解決するために下記機能を向上させ、現場への導入を容易にしました。

  • ユーザーインターフェースの操作性
  • 製造現場に適したハードウェアの基本性能

img-release-2021060201-02.jpg 【ケース1】作業者のいるライン工程への自動搬送

img-release-2021060201-03.jpg 【ケース2】QRコードを読み取らせ搬送先を指示




3. 機能の詳細

3.1 自動地図作成、簡単な設定で短期導入が可能

SLAM機能*を搭載しているため、実際の走行場所を走らせるだけで地図を自動作成することができます。そのため、既存ラインへの導入も簡単で準備が短時間ですみます。また、ガイドが不要な自律走行のため、工場レイアウト変更やライン新設にも簡単に対応できます。タブレット画面の地図上で搬送先を指示するだけなので、現場での操作性にも優れています。

img-release-2021060201-04.jpg

3.2 現場設備に合わせた、使いやすい動き

最小回転径が700mmと小さく、360°スピンターンが可能なため、狭い通路や限られた場所でも小回りが利き自在に動けます。
また、自動ドアの認識等、現場設備に合わせた走行も可能で、自社ラインに最適な形で搬送の自動化を実現します。

img-release-2021060201-05.jpg 360°スピンターンが可能

img-release-2021060201-06.jpg 自動ドアを認識して通過

3.3 人との協働を前提に、安全性への配慮

進行方向に障害物を検知するとすぐに停止するため、人との協働も可能です。停止したあとは状況を確認してから、自動復帰し回避行動をとります。
また、地図にない障害物がある場合は、目的地までの別経路を自動で再探索します。

img-release-2021060201-07.jpg
【ASPINA AMR 製品仕様】
  • 最大積載重量       100㎏                                  
  • 電源条件         24V,9A(最大電流)
  • サイズ          W525×D615×H250(㎜)
  • 本体重量         44㎏(弊社推奨バッテリー込み)
  • 最小回転径        700㎜
  • 連続動作時間       12時間以上(弊社推奨バッテリー使用)
  • インターフェース     Wi-Fi(Bluetooth対応可能)
  • 最大速度         2.8km/h
  • 保護機能         過負荷、過熱

◆試験販売について/10台を予定

ASPINA AMR」は、6月から予定数10台の試験販売を行います。受注生産として、使用環境や条件等打ち合わせの上、製造リードタイムをとった後に工場に納品する予定です。費用は、試験販売特別価格としてご相談に応じます。
また、試験販売前の打ち合わせ、および納入後のサポートを通して、協力企業様のご要望を反映させ、「ASPINA AMR」量産化に向けてさらに開発を進めていきます。

詳細については、下記メール/担当あて、お気軽にお問い合わせください。

Mail: ASPINA@skcj.co.jp
連絡先:新規事業開発担当 小林(直)・清水(賢)

◆テクノフロンティア2021に出展

オンライン展示会 →ASPINA AMRのデモ動画を用意しております。
会期:2021年6月8日(火)~7月16日(金)  /会場:オンライン

リアル展示会
会期:2021年6月23日(水)~25日(金)  /会場:東京ビッグサイト

[ASPINAとは]

本件に関するお問い合わせ 
シナノケンシ株式会社 広報担当 畑 典之
〒386-0498 長野県上田市上丸子1078
TEL:0268-41-1800(本社)090-1535-2214(携帯)/ E-mail:kouhou@skcj.co.jp

◆ASPINA AMR 試験販売 のお問い合わせは…
シナノケンシ株式会社  新規事業開発担当 小林(直)・清水(賢)
Email:ASPINA@skcj.co.jp