ASPINA(シナノケンシ)の電動3爪ロボットハンド新製品
ロボットハンドシリーズのラインナップ拡充とロボティクス製品展開
把持力50Nモデルをラインナップに追加
プレスリリース
2021年1月7日
シナノケンシ株式会社
ASPINA(シナノケンシ)は、把持力を既存モデルの約10倍に強めた50Nモデルの電動3爪ロボットハンドARH350Aを発表いたします。金属加工や精密部品組立、食品・化粧品・医薬品や物流分野などで、ひとつのハンドでさまざまなものをつかむ・把持することを目指しておりますが、この度の新製品投入によるラインナップの拡充で、把持できるものの種類と幅が広がり、各業界でのニーズにこれまで以上に応えることが期待されます。
ASPINA(シナノケンシ株式会社)(本社:長野県上田市、代表取締役社長 金子 元昭、以下ASPINA)は、「あらゆるものの把持に挑戦」をスローガンに電動3爪ロボットハンドの展開を進めておりますが、この度、把持力を既存モデルの約10倍に強めた50N(ニュートン)モデルの電動3爪ロボットハンドARH350Aを発表いたします。
おもに金属加工や精密部品組立、食品・化粧品・医薬品や物流分野などで、ひとつのハンドでさまざまなものをつかむ・把持することを目指しておりますが、この度の新製品投入によるラインナップの拡充で、把持できるものの種類と幅がさらに広がります。
ASPINA電動3爪ロボットハンドは、協働ロボットとの親和性が高く、人の手に代わる自動化のために必要な、異形物を柔軟に把持できる機能を実装しています。「いろんなものに、ちょうどいい」把持機能を引き続き活かしながら、対応できる重量の面で、把持力50N、最大つかみ把持重量3,000g、最大つまみ把持重量500gを実現しました。
同製品は、ASPINAの標準品販売ブランドPlexmotionから1月7日より一般販売を開始。なお、昨年発表した電動3爪ロボットハンドARH305Aも好評いただいておりますが、新製品となる電動3爪ロボットハンドARH350Aもラインナップに加えて早期に年間 1000 台のロボットハンド出荷台数を目指します。
◆ASPINA 電動ロボットハンド「ARH350A」の特長
1.異形物や柔らかいものの把持
ステッピングモータを用いたサーボシステムを持つため、柔・硬に合わせて把持力が調整可能なだけでなく、動作速度や開閉位置等も制御可能です。さらに、大きなストローク(最大開口径)を活かして、把持する対象物の形質やサイズに合わせて、最適の動作パターンを選ぶことができます。また、コンパクトな外径のため、ロボット動作の自由度を広げます。
◆ARH350Aでは、把持力50N、最大つかみ把持重量3,000g、最大つまみ把持重量500gを実現しました。精密把持モデルARH305Aの10倍の把持力を実現しています。また、ストローク(最大開口径)もARH305Aより大きくなりました。停電等の場合も、ブレーキ機能によって対象物(ワーク)を機械的に保持します。
2.中空構造による付加価値提案
ロボットハンドの中央部が中空構造となっているため、カメラによってワークを常に視界にとらえる、ライトによる外部ビジョンシステムのサポート、エアーによる把持力向上や簡易エアブローの役割など、ユーザーへの提案に多くの可能性を持っています。
◆ARH350Aでは、重量対応に加えて、既存機種と同様に、中空部分からのエアー吸着、ライトやカメラ、レーザーなどとの組み合わせで、対象物(ワーク)や作業内容に可能性を広げることができます。
3.モータ・コントローラの一体化と交換可能な爪
モータ・コントローラの一体化によって小型化するだけでなく、3爪を交換できる構造になっています。爪はお客様が専用の用途にあったものをご準備いただくケースが多いのですが、さまざまなシチュエーションでの使用をご検討いただくため、爪の交換が容易になっています。
◆ARH350Aでは、お客様が対象物(ワーク)や作業内容に合わせた爪や周辺オプションを作成して、自由に爪の取り換えや周辺オプションの脱着が可能です(3つの取り付け座面あり)。別売りアタッチメントにより各社ロボット*にも対応可能(順次開発予定)。*ユニバーサルロボット・テックマンロボット・ファナック他。
【ARH350Aのおもな仕様】
- 最大開口径(標準爪) φ143㎜
- 把持力 50N
- 最大つかみ把持重量 3,000g
- 最大つまみ把持重量 500g
- 開閉速度(最大ストローク時) 0.8~10sec
- 最大フィンガ長 100㎜
- サイズ φ60×155㎜
- 重量 640g
【ワーク別バリエーション例】
◆ASPINA ロボティクスの製品展開
ASPINA(ALビジネスユニット)では、「自動化」「省人化」「軽労化」に向けて開拓余地の多いロボティクス分野で、ロボットハンド以外にも製品展開を進めています。
まず、“センシング部分” のセンサー用(LiDAR用)モータはすでに量産しております。また、“アーム&エフェクタ部分” では、代表的なエフェクタであるロボットハンドはすでに量産展開中ですが、現在、アームの関節部分などの動きを制御する各種関節用モータの開発を進めているところです。また、“搬送部分” の車輪駆動用モータの開発にも注力しております。ALビジネスユニットを中心に、広くロボティクス分野での総合的な価値提案を進めるべく、多方面のロボット開発・活用分野における “動きや制御についての課題” に今後も取り組んでまいります。
[ASPINAとは]
「ASPINA」(読み方:アスピナ)は、シナノケンシのコーポレートブランドです。長期成長戦略のひとつであるグローバル市場への展開に向け、広く世界中の関連業界や新規事業や製品を創出しようとする潜在顧客への認知度向上を図ることを目的としています。シナノケンシという社名は変更しませんが、社外向けにグローバルに発信するコーポレートブランドは、「ASPINA」を統一ブランドとして使用しております。「ASPINA」は、「世界中の人びとの希望と快適をカタチに」というミッションのもと、お客様と一緒になって徹底的に考え、当社の技術を活かして、発想とソリューションで新しい製品や事業を実現することを目指しています。
ASPINAコーポレートサイト jp.aspina-group.com
製品サイト http://www.plexmotion.com/special/roboticgripper/
本件に関するお問い合わせ
シナノケンシ株式会社 広報室 畑 典之
〒386-0498 長野県上田市上丸子1078
TEL:0268-41-1800(本社)090-1535-2214(携帯)/ E-mail:kouhou@skcj.co.jp
商品(ロボットハンドARH350A)のお問い合わせは…
シナノケンシ株式会社 Plexmotionサポートセンター
TEL:0268-42-1133 / E-mail:Plexmotion@skcj.co.jp